2026/05/13 18:42

Lilaveの重厚感があるお気に入りのピアス。静かに揺れながらも、確かにそこにある重み。
そのピアスは、どこにいてもぶれない自分の軸をそっと思い出させてくれる。


でもその「内側の安定」は、最初から優しいものではない。 知らない部屋で一人で過ごす時間や、長いバス移動、飛行機の中、見知らぬ街での孤独、ふとした瞬間に感情が溢れて崩れてしまうような経験を通して、少しずつ築かれていく。
そうやって、自分の中の知らなかった感情や弱さに出会いながら気づく。 もし自分自身の拠り所を持っていなければ、この世界はずっと不安定に感じてしまう。
今の時代、私たちの世代は特にこういう生き方をしている。 自由を求め、動き続け、いろんな経験を重ねて、「縛られていない」ことに安心を感じる。
でもその一方で、多くの人がこれまで以上に孤独を感じているのも事実。 場所も人も夢も移り変わる中で、「生きている感覚」を追い続けながら、それでも胸の奥にある空虚さは、飛行機のチケットでは埋まらない。

このライフスタイルが私は好きでたまらなかった。
どこでも働ける自由、自分の時間を自分でデザインできること、決められた人生の型に縛られないこと。
でも同時に、不確実さもついてくる。 そして人の神経は、本来「未知」に対して安心を感じるようにはできていない。
どれだけこの生き方を選び、愛していても、身体はやっぱりリズムや安定、安心感を求める。
自由になったからといって、恐れがなくなるわけではない。ただ、それと共に生きることを学ぶだけ。
それが一番よく現れるのが、人との関係性。 海外で出会う人とのつながりは、濃くて、美しくて、スピードも速くて、忘れられないものになる。
世界中に、自分の心の一部が散らばっていくような感覚。 あの街、この夕焼け、あの会話に結びついた記憶。
オーストラリアの大自然を車の窓から眺めながら友達とドライブした時にした会話 メンタワイで船の上から水平線に沈む夕陽を見ながらした何気ない会話
その時は多分すっごい他愛のない会話をしていたけど、今でもはっきりと思えている。
記憶力が良いというより、その景色、音、場所に全てが結びついている。
そのすべてに、私は心から感謝している。
でも同時に、ひとつ学んだことがある。
何も永遠に自分のものではない。

Sun and soul #12に続く。
大学時代にニューヨークへ留学し、中東での仕事やオーストラリアでのワーキングホリデーを経て、現在はバリ在住。
フリーライター、翻訳家、クリエイターとして多岐にわたる活動を行っている。波と人、そして直感に導かれながら、海のそばで自由なリズムを大切に暮らしている。