「海に生まれ、太陽の元で輝くジュエリー」
海がインスピレーションを与え、波がデザインを磨き上げ、お客様と共に太陽の元で輝く。
Lilaveではそんなジュエリーにこだわって製作しています。
Lilaveには、私自身の夢と、海での思い出、そしてバリ島で出会った強く優しい女性像へのリスペクトが詰まっています。
初めてバリ島を訪れた2016年から、なぜかバリ島が自分の本当の家のような気がしていました。
バイトで学費や生活費を稼ぐかたわら、なけなしのお金を握りしめてバリ島を訪れていた大学時代、バリを離れる度に悲しかったことを覚えています。
そしてついに28歳の頃に念願のバリ島移住を夫と主にかなえました。
バリ島で暮らすために初めはフリーランスで働いていましたが、あるとき夫から、「バリ島の伝統工芸の、シルバージュエリーのブランドを初めてみない?」と誘われました。
実は私たちは、バリ島に移住する直前に入籍しており、婚約記念ジュエリーをオーダーメイドで作っていたのです。
宝石のおろし街で百戦錬磨の宝石バイヤーのおじいさんから、質のいい宝石の見分け方や仕入れ時の武勇伝を聞いたり、デザイナーさんに目の前でデザインをおこしてもらったりと、全ての過程で得たわくわくが忘れられないままでした。
素人の私が何ができるのだろう、と初めは不安でいっぱいでしたが、小さな頃から密かに持ち続けていたデザイナーという職業への憧れでブランドを始めました。
わけも分からないままバリ島中を駆け回ってデザイナーとシルバー職人を探し、やっと理想の職人を見つけたかと思えばお金を騙し取られそうになるなど、初めはうまくいかないことばかりでした。
私はビジネスの視点なんて持ったこともなかったので、何から始めればいいかも全く分からず、でも何かが違うのだけはわかる、もやもやとした日が続きました。
同時期に、日本では見たこともないひどい状態の犬猫を放っておけず助けては、価値観や動物との付き合いの習慣の違いから里親が見つからない、レスキュー活動を理解してもらえない日々を過ごしていました。
(その体験の一部は”Share the big LOVES"の活動報告ブログに記載しています。)
もしかしたらジュエリーなんてそこまで好きじゃないかも。生活に無くても困らないものだし。
もう動物を助けるのもやめようか。私の責任じゃないのに嫌な思いするばっかりだし。
そんな風に思ったこともありました。
そんな時に私を支えてくれたのは、バリ島の海と、バリ島で出会った強い女性達でした。
移住の理由の一つになるほど私はサーフィンが好きなのですが、バリ島の夕日を見ながらサーフィンをしていると、心が浄化され本当の自分に戻れる感覚がありました。
思い通りにいかない毎日でがちがちに固まった心が海でプリっと柔らかく若返ると、不思議なもので気がついた時には周りに同じような境遇の、同年代の、素敵な女性たちに囲まれていました。
バリ島で出会った女性たちは皆、自分の夢が詰まったビジネスを成功させていて、かつ身の回りの困っている人や動物を助けている人ばかりでした。
自分のビジネスも、周りの人も包み込んで全部背負えてしまうしなやかな逞しさは、バリ島に住む起業家、特に女性起業家の特徴です。
“It doesn’t matter, Haruka !” (悠、そんなの重要なことじゃないでしょ!)
裏切られたり嫌な思いをすることがあっても、なぜ前に進めるのか聞いた時にバリ島の女性起業家からは必ずこう返ってきます。
自分らしさを取り戻せる環境を整えることで、自分の幸せを作り出す力を取り戻し、固定観念や困難にも負けずに自分の優しさを発揮する。
自分もそんな女性になりたい、そしてそんな女性のコミュニティーの中で生きていきたいという思いが募っていきました。
私にとっては海と繋がるライフスタイルを小さな所から実現でき、自分自身のクリエイティビティも発揮できる、そしてブランドを通して私が憧れた女性像をお客さんと一緒に実現できる、Lilaveがやはり必要不可欠だったのです。
Lila (バリ語で幸せ)+Love=Lilaveというブランドの名前は、ビジネスを始めたばかりの何も分からない頃につけた名前です。
もっと分かりやすい名前がいいと言われることもありますが、愛を持って人、動物、自然と接することで自分も満たされて幸せになる人を増やしたいという私の思いには、Lilaveという名前がぴったりなのです。
ジュエリーは、生活の中で大した意味を持ちません。
でも、私たちはジュエリーに大きな意味を込めています。
私たちのジュエリーは、海の美しさと力強さをデザインに反映させ、身に着ける人々に自信と輝きを与えることを目指しています。
Lilaveのお客様が愛に溢れ、幸せな日々を過ごしますように。
井上悠
毎月最終土曜日にAlchemy Uluwatuのサタデーマーケットに出店しています。