2026/04/22 17:20
自分の心の声に耳をすませながら、
自然とともに暮らす女性たちの“今”を大切に綴るコラムシリーズ、"Sun and Soul”。3月から4月、新しい始まりを感じるMikiの春。
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2月上旬にオーストラリアからバリに戻ってきて、それからすぐに年に1回の日本への帰省。
そんなこんなで日々を忙しくしていると、あっという間に3月に突入していた。
書きたいこと、頭の中を整理したいことが山ほどあったここ1ヶ月。
クリエイティビティが完全になくなった訳ではないけど、何か書こうとしても良い書き始めが思いつかない。
時間を忘れてやれる作業も、ましてはサーフィンをしていてもなんだか腑に落ちず
頭の中から出られない日々。そして雨だったり、整わない波のコンディションで計画通り動けない。
普段から常に動いていて、身体を動かすことでエネルギーが流れるのを感じる私にとってここ1ヶ月はかなりの挑戦だった。
毎日ジャーナルをして、友達に会って話すことで少しは楽になったけど
脳内に雲がかかり、ビジョンがはっきりせず、早く軌道に乗りたいのにどうやってこの状況を脱出するかがまるでわからなかった。
オーストラリアへの移住を考えるのか、
今まで通りインドネシアに拠点を置きながら観光でオーストラリアに行くのか、どちらも同じくらいメリットとデメリットがある。しかもどちらが良くてどちらが悪いと割り切れる選択でもない。
そしてどちらを選択しても今後の、拠点、仕事など人生の中でもなかなか大きな選択に関わることだから今までのように簡単に答えが出せない。
そんな想いが頭の中をループして、真夏のオーストラリアから雨季のバリに帰ってきた環境もシステムショックでこの期間に会った友達にはみんなから「Miki、大丈夫?」と聞かれるほど外から見てもいつもとは違ったみたい。
もしかしたら、人生の中で何か大きな変化が起きているサインなのかもしれない。新しいチャプターが始まる前はいつも渦の中にいるみたいに一度立ち止まって考えさせれる。
自分が本当に望んでいるものに、正直になって動いてみると多分また新たな波に乗れるはず。
少し気分が軽くなった翌週、何も考えずにとりあえず自然の中でもう少し時間を過ごしたいと思った。電波のないところへ、iPhoneも何も持っていかずに、写真を撮るためでもなく、何かに残すためでもなくただただリチャージするために。
そんなことを思いながら朝スクーターに乗って辿り着いたのはお気に入りのビーチ。
崖から眺めるこの景色がとにかく大好きで、茂みの中にある階段を降りていくと静かな海に辿り着く。


青空、タイド、海の色。全てが完璧で下のリーフが綺麗に見えた日。
帰りは急すぎる階段をノンストップで駆け上がり久しぶりに息が切れるほど汗をかき、良い運動になった。
この日身につけていたジュエリーも、自然の中にいる自分の感覚とすっと重なって、無理なく馴染んでいた。もう数年こよなく愛している、お気に入りのネックレス。
何かを足すというよりも、自分の内側にあるものを引き出してくれるような、そんな存在に感じられた。

そんなことをしながらハッと気付いたのはあまりにも頭を使いすぎて、思考ばかりが優位になってしまい、心で感じることを忘れてしまっていたという何ともシンプルなこと。
思考の無限ループで疲れ、それを解消しようとするために情報を漁って、それでさらに疲れる。
思考の働きすぎは本当に注意、身体に不調が出てくるしそれを無視すると強制的にストップサインがかかるのを実体験済み。
思考も大切だけど、感じることも本当に大切。忘れちゃいけないと思う。
思えば好きなことをとことんやって、生き生きと全力で遊んでいる時こそ次のステップに繋がるチャンスが舞い込んできたり、人に出会ったり、誰かを紹介されたり、望んでた方向に勝手に進んでいる。
偶然っていう言葉では片付けられないくらい、物事が思い通りに動いていく。
それが起こるのは直感に従って行動している時。
損得、お金、誰かに認められたいからが行動の理由じゃなくて、ただ単に”好きだから”とか”ワクワクして楽しそうだったから”が根本にある時。
単純そうに聞こえて現代に行きているとそれが鈍るように仕組まれている障害物がたくさん。
ニュースだったり、ソーシャルメディアだったり、そこに答えはないって知っていても
無意識のうちに吸い込まれていっている自分がいた。
だからこそ自然に帰ること、パソコンやiPhoneを置いて、ペイントをしたり、陶芸をしたり、手を使って何か作業をすることが私の一番の直感の磨き方になっている。
まだまだ悩みはつきないしこれからの方向性も決まったわけじゃないけど、
これを思い出せただけでも良かったと心から思う。
何だか原点にやっと戻れた気がした、そしてそれと同時にクリエイティビティも少しずつ戻ってきた。



大学時代にニューヨークへ留学し、中東での仕事やオーストラリアでのワーキングホリデーを経て、現在はバリ在住。
フリーライター、翻訳家、クリエイターとして多岐にわたる活動を行っている。波と人、そして直感に導かれながら、海のそばで自由なリズムを大切に暮らしている。