2026/03/03 17:27
自分の心の声に耳をすませながら、 自然とともに暮らす女性たちの“今”を大切に綴るコラムシリーズ、"Sun and Soul"。30歳をシンプルにでも幸せいっぱいに迎えたMikiの今を綴ってくれました。 ---------------------------------------------------- 6週間のオーストラリア滞在を終え、12月前半にバリへ戻ってきた。 雨季に入ったインドネシア。いつも通り良い波はあり、ハイシーズンが終わったこの時期は、人も少し少なくなった雰囲気だった。 久しぶりに友達とキャッチアップをし、いつも通りの日常に戻る。久しぶりに良いサイズの波に乗ったのに、どこか何かがしっくりこない。 いつもサーフトリップから戻ってくると、寝慣れた心地よいベッドと「ホームに帰ってきた」という安心感は大きい。もちろん、旅から帰ってきたあとの虚無感や余韻は毎回ある。 だけど今回は、これまでにないほど強烈な“ポストトリップブルー”に落ちた。 オーストラリアの夏の空気、生活のリズム、ルーティーンのある毎日。そんなシンプルなことが恋しくてたまらなくなった。 それと同時に、自分がどこに向かいたいのか、どこに住みたいのか、何をしたいのか、誰と未来をつくりたいのか。すべてを一度に決めなきゃいけないようなプレッシャーが襲ってきた。 30代になる前の最後の月。プレッシャーはないと言いながらも、どこかで焦っていた自分もいたのかもしれない。 ビザの関係で一度インドネシアに戻ってきたけど、やっぱり30歳の誕生日はオーストラリアで過ごしたい。 派手なパーティーより、タヒチやフィジー、ハワイなど、どこか素敵な場所で30歳を迎えたいという想いはずっとあった。 そしてバリに帰ってきて5日後、またゴールドコーストに戻る飛行機のチケットを買った。 初めて味わった感情で、なんて説明したらいいのかわからないけど、自分の神経が“今の自分”と“未来の自分”のギアを、急に切り替えたような感覚だった。 バリが嫌いなわけでもないし、むしろ乾季はここにいたい。 今回は自分のリズムで生活したくて、部屋を借りようと思いFacebookマーケットで探していたところ、1ヶ月前に友達とサンセットを見に行った、大好きなエリアで素敵な家を見つけた。 オーストラリアで家を借りるときは、実際に住んでいる人に会い、部屋を見に行くのが当たり前だけど、それができなかったのでビデオ電話をして即決した。 海まで徒歩2分。スウェルが入れば良い波が割れるサーフスポットの目の前。自然に囲まれた風通しの良い家。 仕事の時間も調整して、朝はたっぷりサーフィンやクリエイティブなアクティビティに時間を使えるよう、仕事は午後からに。 サンセットの時間は息抜きにビーチウォークに行けるよう、その時間は抜けさせてもらえるように交渉した。 家賃はバリで払っていた金額の倍以上、物価も高く、キラキラしたような生活はできないけど、毎日海に行けて、友達を家に呼んでディナーを作ったり、シンプルな生活ができることが、何よりも嬉しかった。 クリスマスはフラットメイト、その友達と伝統的なクリスマスディナーを作り、年末年始はスウェルが入ったお陰で毎日サーフィンに明け暮れた。 共通の友達からサーファーの友達を紹介してもらい、初めましてで一緒にバイロンベイ付近までサーフトリップに。 この辺りで一番好きな穴場サーフスポットのCabarita(キャバリタ)。セットはオーバーヘッドで一度波にロングライドができるビーチブレイク。 オーストラリア東海岸はライトに割れる波がほとんどで、インドネシアではほぼレフトにしか乗らない私にとってはバックハンドの練習に最高な場所。 今回もサーフボード持って行かなかった私に友達がツインのボードを貸してくれてマジックボードになりそうなくらい調子が良い。 プロ並みに上手いサーファー達に混じってカレントと戦いながら2時間たっぷりサーフィンをした後は恒例のフィッシュアンドチップス。 止まらない波を眺めながら駐車場で食べるこれがまた最高。 かんかん照りの真夏日にやられ、翌日の4時起きに備えてこの日は8時には就寝。 サーフィン合宿をしてるかと思うくらい波が良いとサーファーはみんなこんな生活をしていて笑えてきた。 毎日が充実し過ぎて24時間じゃ足りないほど濃い日々を過ごしている。 そんなこんなで夏のオーストラリア生活、後半がスタート。 前回とは違った7週間になりそうで楽しみで仕方ない。 着用ジュエリー:バイカラーウェーブリング 大学時代にニューヨークへ留学し、中東での仕事やオーストラリアでのワーキングホリデーを経て、現在はバリ在住。 フリーライター、翻訳家、クリエイターとして多岐にわたる活動を行っている。 波と人、そして直感に導かれながら、海のそばで自由なリズムを大切に暮らしている。
だけど今は、大きなトリップをするよりも、あと数ヶ月間オーストラリアで生活したいのが本音だった。
だけどオーストラリアは、自分の中の未来のスイッチをオンにしてくれて、その生活が自分をどんな感情にしてくれるのかを実際に味わい、「そこに手が届く」という実感を与えてくれた。だからこそ、バリに戻った瞬間のギャップが激しかっただけ。
「直感は間違ってなかった」と言われたように、入った瞬間からこの家が大好きになった。





